耐久性
アルミって、長持ち
アルミニウムは、他の金属を添加して合金にしたり、加工や熱処理をしたりすることでさらに強度が増します。
例えば、銅、マグネシウムとの合金であるジュラルミンは、軽量かつ高強度なアタッシュケースの素材として有名です。
また、アルミニウムの表面に自然に形成される酸化皮膜は、それ自身、自己修復性を持ちますが、特殊な耐食処理を施すことで耐久性が求められる建築、自動車、船舶、海洋開発など用途が一気に広がります。
このような特性や技術があることは、アルミニウムが多様な用途で活用されている理由の一つです。
TOPIC 01
アルミの持つ
さまざまな特性を引き出す
~材料特性制御~
アルミ合金は比強度(単位重量当たりの強度)が大きいため、軽量化が求められる自動車など輸送機器の構成要素に必要とされています。
しかしその比強度の高さのため、成形において課題の生じるケースがあり、そのまま自動車にアルミ合金を用いることはできません。
そこでUACJでは、アルミ素材の持つ特性を制御する技術により、強度と成形性の両立を実現しました。
具体的には、アルミ合金の折り曲げによる割れ防止(高ヘム性)や、成形後に意匠性を損なう縞模様の発生防止(耐リジング性)、さらには焼付塗装時に強度が上昇する特性を活かした技術です。
これらの材料特性制御技術は飲料用アルミ缶にも適用され、高速かつ高品質な製造を実現しています。
TOPIC 02
塩害に強く高寿命化を実現する
~犠牲防食による耐食設計~
沿岸地域や冬場に降雪量の多い地域では、海水や道路に撒かれる融雪剤の影響で、アルミ部材表面にある酸化皮膜の破壊が進み、寿命が短縮する問題があります。
その解決策の一つが「犠牲防食技術」です。
犠牲防食とは、金属製の構造物に耐食性を持たせるために、より腐食しやすい金属を被覆して、その金属が先に腐食することで本来保護したい構造物などを守る方法です。
例えば、車載ラジエーター。チューブ部分の表面にアルミニウム-亜鉛合金を溶射・塗装して、深さ方向への腐食の進行を防ぎます。
また、フィンを先に腐食させてチューブの穴あきを防ぐなど、異なる部材間にもこの犠牲防食設計が活かされています。